前回は導入編ということでJazzの概略だけ説明しました。
※初めての方は【日本一簡単なJazz講座〜導入編〜】をご覧ください。
さて、今回からは具体的なJazzのルールや演奏方法について見ていきたいと思います。
まずはリズム編ということで、クラシックやポピュラー音楽とJazzはどう違うか、解説していきます。
swing(スイング)とは?
swing(スイング)という言葉を聞いたことはあるでしょうか?映画スイングガールや坂道のアポロン等で名前は聞いたことがあるかとは思います。
実はこのスイングはJazzのリズムのことで、Jazzをやる上では基本的にリズムは全てスイングしています。
楽譜の上にこんなマークを見たことがあるでしょうか?これはスイングの記号です。
答えを先に言ってしまうと、Jazzのリズム(スイング)は
3連符の前2つをくっつけて、3つ目にアクセントをつけたものです。
※ただしこれはミディアムテンポ(bpmで100〜120くらい)の場合であって、もっと早かったり、逆に遅かったりした場合は少し変わってきます。
これを理解してしっかり体に染み込ませておけば大抵の場合Jazzらしくなります。
では、次は具体的に音を聴きながら見ていきましょう。
リズムを比較してみよう
まずは通常のスイングしていない4/4拍子です。
まずはこれを3連符に分解してみましょう。
「タッタ、タッタ」といわゆる”ハネた”リズムになっていますね。
楽譜で表すとこんな感じ。
3連符の真ん中を休符に変えて中抜きにしています。これだとちょっとJazzっぽくないですね。
ここから3連符の前2つをくっつけて、3つ目にアクセントをつけると
どうです?だいぶJazzっぽくないでしょうか。
楽譜で表すとこんな感じ。
「タータ、タータ」となりswing感が出て随分jazzっぽくなりましたね。
全て並べて聞いてみるとわかりやすいです。
※4番目はよりswing感の強いバージョンです。
まとめ
いかがでしょうか?こうやって聴き比べてみると意外と簡単に思えないですか?
もっと複雑なことは実際あるのですが、このJazzのお約束ごとを知っていれば教則本なんかに書いてあることもより理解できると思います。
まずはこのリズムをしっかりと体に染み込ませればスグに”Jazzっぽい”演奏ができるようになります。
よくわからないという方はお気軽に名古屋音楽館までお問い合わせください!
次回はスケール編に入っていきます。
お楽しみに!