マンション向け!おすすめ電子ピアノ徹底比較

マンション向け!おすすめ電子ピアノ徹底比較

ピアノを習うなら生のピアノが家になくちゃダメ。
最低でもアップライトピアノ。ご近所中からピアノの音が聞こえてくる。

…そんな時代はもうずいぶん昔のこと。
日本の住宅事情もここ数年大きく変化して、戸建からマンション住まいが当たり前になりました。
教室に習いにくる生徒さんでもお家では電子ピアノで練習しているの方が多いくらいになりました。

そこで、今回は「マンション向け!おすすめ電子ピアノ徹底比較」ということで、マンション向けに絞った電子ピアノの特集をやっていきたいと思います。

紹介する電子ピアノの条件

1.生ピアノと同じ88鍵あること
2.ピアノタッチであること(生のピアノと同じような弾き心地、弾き方の強弱に反応する)
3.単体で音が出る(外部スピーカー等が必要な電子ピアノもあります)

以上の条件で比較していこうと思います。
88鍵ないものや、スピーカー等その他に音を出す装置が必要なモデルでも良いものはあるのですが、今回はあくまでレッスンのための物ということで省略させていただきます。

 

キャビネットタイプ(自立型)

アップライトピアノのような形でスタンドと鍵盤部分が一体型になっています。
生のピアノに比べれば比較的小さいですが、そこそこの大きさがあり場所は取る上移動は大変。値段も比較的高価な傾向がある。
反面、鍵盤のタッチや音質面では優れたモデルが多く、価格やサイズを気にしなければどのモデルを選んでもまず間違いはないでしょう。

ヤマハ【クラビノーバシリーズ】

ヤマハの電子ピアノフラッグシップモデル。
鍵盤のタッチや音色はヤマハのフルコンのグランドピアノを再現しているので重厚感がありながらも軽やかなタッチで弾けます。

幅    :約1m50cm
高さ:約1m
奥行:約50cm
重量:約80kg
定価:25万〜30万円

サイズも大きく、価格も高め。
クオリティー的なことを考えれば十二分だが、この価格とサイズだったら正直電子ピアノである意味はあまりないかもしれません。練習用途と考えればここまでのものは必要ないかも…
スマホやタブレットと連携して「スマートピアニスト」と言う機能が使えますが、恐らく使う人はあまりいないと思います。

ヤマハ【アリウス】

ヤマハのキャビネット型の廉価版モデル。
廉価版といえど鍵盤のタッチやペダルの踏み心地などは比較的本物に近いです。

幅    :約1m40cm
高さ:約80cm
奥行:約43cm
重量:約35kg
定価:10万円前後

この価格でこのクオリティーなら練習用としては十分です。
メトロノームなど必要最低限の機能しかついていませんが、色々な機能盛りだくさんでも使えないので全く問題ありません。
小音量で弾いた時用の音色補正が若干うるさく聴こえるので、無い方がありがたい。
全体としてはシンプルにまとまっているのでおすすめです。

カワイ【CN27】

カワイの電子ピアノエントリーモデル。
繊細なタッチとなめらかな音色が特徴。

幅    :約1m40cm
高さ:約90m
奥行:約40cm
重量:約40kg
定価:12万円前後

カワイのフルコンをモデリングした音色とタッチは練習用としては十二分。
他のモデルに比べるとタッチはやや重めに感じるかもしれません。
ヘッドフォンの音質も考えられているので家庭での練習も快適に行えます。
ナチュラル系のカラーもあってインテリアとしても調和が取れます。

KORG【C1】

電子楽器メーカーKORGのスタンダードモデル。
非常にシンプルな仕様が特徴。

幅    :約1m30cm
高さ:約75m
奥行:約35cm
重量:約35kg
定価:8万円前後

余計な機能を全て取り払った非常にシンプルなモデル。
演奏する以外に出来ることが無いが、割り切っているためクオリティーの割に価格が安い。
逆に自宅でピアノの練習をするならこれ以上の機能は必要ないと思います。
サイズ的にも非常にコンパクトで、カバーを閉じるとフラットになるのでお部屋にも置きやすいデザイン。
マイナス面としては、ペダルの踏み心地。
価格を考えればキャビネットタイプでは一番おすすめです。

ローランド【RP-501】

老舗電子楽器メーカーローランドの電子ピアノ。
タッチや音色の基本性能はもちろん、電子楽器メーカーらしい機能が付いている。

幅    :約1m30cm
高さ:約1m
奥行:約45cm
重量:約40kg
定価:10万円前後

さすがローランドだけあって、音色やタッチのリアルさはエントリーモデルながらかなりレベルが高い。
価格も小慣れていてかなりおすすめ。
同価格帯のエントリーモデルの中では鍵盤のタッチや音色は一番本物に近いと思います。
マイナス面は、外観!
デザイン性はちょっと全時代的な電子ピアノと言う感じなので正直ちょっとかっこ悪い…
サイズや重量もソコソコあるので、簡単には移動できないので、実際に見てお部屋との調和を確かめた方が良いと思います。
純粋に練習用途の楽器としてはキャビネットタイプで一番おすすめ。

ポータブルピアノタイプ(キーボード)

一般的にキーボードと呼ばれるもの。
専用の椅子やスタンドは付いておらず、別で購入するか机の上に置いて演奏する。
持ち運びを前提としているので、比較的軽くコンパクトで使用時以外は立てて置ける等取り回しがしやす。
ピアノとして使うものの他、シンセサイザーに分類されるものや、単体では音を鳴らすことができず演奏できない物など、価格や機能等種類が沢山あるので購入の際は注意が必要。

ヤマハ【P-45】

 

ヤマハのステージピアノのスタンダードモデル。
本格的なピアノの音をどこでも気軽に楽しめるがコンセプトです。

幅    :約1m30cm
高さ:約15cm
奥行:約30cm
重量:約12kg
定価:5万円前後

ヤマハで家庭で使えるポータブルピアノと言えばこのモデルしかないと言っても差し支えないでしょう。
良くも悪くも普通と言ったところ。大手メーカーなので安心感はあります。
タッチはややぬるぬるした感じ。
上位モデルのP125もありますが、多少音がいいのと、タッチが繊細で(と言ってもほとんどわかりませんが)機能が増えただけなのでこのモデルで十分でしょう。
ペダル、スタンドは別売りです。

カワイ【ES-8】

ポータブルピアノながら本格的なピアノサウンドを再現したのが売り。
カワイもこのモデル一種類しかありません。

幅    :約1m30cm
高さ:約15cm
奥行:約35cm
重量:約23kg
定価:16万円前後

タッチや音質はすばららしいですが、いかんせん高い!
そもそもカワイがこのポータブルピアノに力を入れていないので仕方ない面もあるのですがこの価格なら別のメーカーの物を選んだ方が無難だと思います。

KORG【B1】

電子楽器メーカーKORGのエントリーモデル。
エントリーモデルのあたりまえを変えると銘打った非常にシンプルな仕様が特徴。

幅    :約1m30cm
高さ:約75m
奥行:約35cm
重量:約21kg
定価:5万円前後

余計な機能を全て取り払った非常にシンプルなモデル。
KORGも製品全体に言えることですが、ある意味割り切っているためクオリティーの割に価格が安いのは非常に好感が持てます。タッチはやや軽め。
デザイン性もよく、部屋に置いても違和感はないでしょう。
マイナス面としては、ペダルの踏み心地。
あと音質的に他メーカーに劣る。しかし、マンションで鳴らせる音の限界を考えると正直あまり関係ないかも。
余談ですが、専用のスタンドを買えば据え置きでも全く問題ないので、キャビネットタイプがいいけれど価格が、と言う方には据え置きとしてもおすすめ。

ローランド【FP-30】

非常にシンプルながら、ピアノとしての高い再現力を持っている他、Bluetooth接続で外部音源の再生もできる優れもの。

幅    :約1m30cm
高さ:約15cm
奥行:約28cm
重量:約14kg
定価:8万円前後

鍵盤のタッチは非常にリアル。
演奏性はもちろん、サイズ感や重量も非常に軽く、練習用としてはかなりおすすめ。
電子楽器を作り続けているメーカーだからこその品質だと思います。
デザイン性は流線形で好みが別れるところ。ピアノをやってる方からするとこのデザインには少々抵抗があるかも。
とは言え、同価格帯のモデルではクオリティー的には一番おすすめできるモデルです。

CASIO【Privia】

長らくキーボードを作っているメーカーCASIO。
おもちゃの鍵盤のイメージも強いかと思いますが、しっかりしたピアノタッチの鍵盤も作っています。

幅    :約1m30cm
高さ:約15cm
奥行:約28cm
重量:約12kg
定価:6万円前後

鍵盤のタッチ(やや軽めでぬるぬるした感じ)も音質もそれなり。
しかし、今回紹介する中でもっともコスパに優れたモデルと言えるでしょう。
また重量も約12kgと軽いので女性でも持ち運びが可能だと思います。
正直価格を考えたらこれ以上のモデルはないです。

おすすめキーボードスタンド

HERCULES STANDS ( ハーキュレススタンド ) 【 KS120B】

価格:5,000円前後

エックス型になっているコンパクトなキーボードスタンド。
使わない時は畳んでおけるので場所もとりません。
同じような見た目で2,000円くらいの物もありますが壊れやすかったり、そもそもガタつくのでこれがおすすめ。
そんなに高いものではないので変にケチると失敗するのでご注意。

その他にもスタンドは色々ありますが、以外と大きいので家庭に置くならハーキュレス一択ですね。
これ以外を買うぐらいなら専用の据え置きスタンドを買った方がデザイン的にも安定感的にも良いと思います。

番外編 「私的おすすめ電子ピアノ」

冒頭で言った条件に合致しないもので私が個人的におすすめしたいものを紹介していきたいと思います。
多少電子楽器の知識があったりする方にはこちらもご検討してみてはいかがでしょうか?

KORG【D1】

スピーカーレスのポータブルピアノ。
スペックと価格を見てみると驚きですが

幅    :約1m30cm
高さ:約30cm
奥行:約30cm
重量:約14kg
定価:6万円前後

見た目は羊羹みたいな綺麗な長方形。突起物もなくて非常にシンプルな見た目です。
重量も軽く、底面もフラットなので置き場所に困りません。(これはKORG製品全般に言えることですが)
純粋な鍵盤のタッチ、音質は上位モデルと同等レベルを実現していてこの価格!
スピーカーをを別で仕立てることができれば本当におすすめです。

ローランド【kiyola】

ローランドとカリモク家具が共同開発したデジタルピアノ。
この楽器の魅力は何と言ってもそのデザイン。
天然の木材を使用し、日本の職人の手で組み上げられた、とにかく”オシャレ”なデザイン。
木目が生かされており、リビングに置いても全く違和感がなく調和してくれます。
もちろん電子ピアノとしての性能はローランドの折り紙つき。
少々値が張りますが家庭に置くオシャレな家具としてもいかがでしょうか?

まとめ

ひと昔前まではピアノの先生も「電子ピアノなんかピアノじゃない!」と言っていた先生も多かったですが、最近では随分と認められるようになってきました。
住宅事情の変化もそうですが、純粋に電子ピアノのクオリティーが上がってきたことも大きく関係しているような気がします。
電子ピアノの購入を検討する際は、必ず実際にみて弾いて確かめてからの購入をおすすめします。サイズ感や鍵盤のタッチなんかは各モデルで随分違うのでその辺りを確かめてからの方が「こんなはずじゃなかった」が防げると思います。
ただ、アコースティックの楽器と違って個体差はほぼないので、実施の購入はアマゾンやサウンドハウスなんかの通販でも全く問題ないと思います。

「マンション向け!おすすめ電子ピアノ特集」
いかがだったでしょうか。
それでは、このブログがピアノを習いたい人の少しでも役に立てればと思います。
ありがとうございました。

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