世界一雑なCOMPの解説

COMP

Comp(コンプ)。正式名称コンプレッサー。音を圧縮するエフェクターです。
MIXでは最もよく使うにも関わらず、なんだかよくわからないと思っている方も多いんじゃないでしょうか。
今回はそんなコンプをかなり雑に、ですがわかりやすく説明していきたいと思います。

そもそもコンプって何?

コンプとは音声のダイナミックレンジ(音の大小、もしくは強弱の幅)を圧縮するエフェクターで現代のライブ、レコーディング、ミキシングでは必要不可欠なエフェクターです。
本来であれば単純にボリュームをいじるのと同じで、大きい音を小さくする(または小さい音を大きくする)だけの機能ですが、それに伴う音質変化を求めて使う場合も多々あります。
よくわからない方は、一定以上の音量になると自動で音量を下げてくれるエフェクターだと思っていれば問題はないと思います。

コンプのパラメーター解説

コンプの機種によってパラメーターは結構違う場合が多いですが、とりあえず基本的なものを解説していきます。

スレッショルド

Threshold(スレッショルド)は、コンプがかかり始めるレベルを決めるパラメーターです。
入力された音量がスレッショルドで決めたレベルを超えるとコンプがかかり始めます。
物によってはスレッショルドが無い(固定)のものもありますが、その場合はINPUT GAIN(入力レベル)を増減させることでコンプがかかり始めるレベルを決めます。
つまみを下げていけばコンプが強くかかる、くらいの認識で大丈夫です。

レシオ

スレッショルドを超えた音をどの程度圧縮するか決めるパラメーター。○:1、もしくは単に数値だけで表記される。
細かいことは考えずに数字が大きくなれば圧縮される量が増えると考えればOK。
とりあえず4:1程度にしておけば間違いないと思います。あまり大きすぎると不自然になってしまいますし(狙っているならOK)

アタックタイム

スレッショルドを超えた音に対してコンプがかかり始めるまでの時間を決めるパラメーター。
このパラメーターはよくわからないと思ってる人も多いんですが、実はコンプは、スレッショルドを超えたら即時に圧縮しているわけではありません。実際に効き始めるまでタイムラグがあります。そのタイムラグを決めるのがアタックタイムです。値はms(ミリセカンズ)=0.0001秒で表されます。なので、アタックタイムの数値が10であればスレッショルドを超えてから0.001秒後に圧縮される事になります。
こうやって書くとなんか難しそうですが、要は人間で言えば反射神経みたいな物と考えて下さい。
音がデカいと判断してからボリュームを下げるまでの反応速度みたいな捉え方でOKです。
・0ms~20msが早め
・40ms~80msが中間
・100ms以上が遅め
くらいのざっくりした感覚で問題ないと思います。
機種によってはアタックタイムは完全固定のものもあります。

リリースタイム

リリースタイムもよくわからないパラメーターの代表格ですね。
こちらはコンプが効き始めてから音のレベルがスレッショルド以下になったときにコンプが解除されるまでの時間です。
アタックはコンプが効き始めるまでの反射神経であるのに対して、リリースはコンプを解除する時の反射神経みたいなものです。
こちらもアタックと同じで値はms
・100ms以下は早め
・150ms〜400msで中間
・500ms以上で長め
といった感じ。
基本的には早めにしておけば問題ないかと思います。
あまり長いと圧縮が解除される前に次の圧縮が始まってしまうので、よくわからなければ最速くらいでも問題ないと思います。

KNEE(ニー)

次はニーです。膝って意味ですね。
このパラメーターはない機種もかなり多いのでデフォルトのままで問題ないと言えば問題ないのですが、一応解説だけしておくと、コンプで圧縮するカーブをいじるパラメーターです。
こう書くとアタックタイムと何が違うの?ってなると思いますが
「アタックタイムは圧縮し始めるまでの時間」
「ニーは圧縮し始めてから一番圧縮するまでの時間(カーブ)」
こんなニュアンスです。
よくわからなければソフト(一番大きな値)、つまり緩やかな効き方にしておけば問題ないかと思います。

メイクアップゲイン

メイクアップゲインって言うと聞き慣れない言葉だと思いますが、要はアウトボリュームです。
コンプで圧縮して音量が下がった分(もしくはインプットゲインで音量を上げた分)最終的な音量を合わせるために使用します。
バイパスしたときと聴いていて極端に音量差が無いようにすればOKです。

リダクションメーター

次にリダクションメーターです。これはパラメーターではないんですが、コンプがどれだけ圧縮しているか見るためのメーターです。
画像のような針が動くメーターもあれば、バーになっているものもあり表示は様々ですが、見方は通常のレベルメーターとは逆で、針が最大値、つまり0であれば圧縮されていないということ。
逆に−側に針が動いていればどれだけ圧縮したか表示する仕組みとなっています。
このメーターを目安に各パラメーターをいじっていけばコンプの設定は意外とすぐ決まると思います。
ボーカルであれば一番強くかかるところで-10dbくらいまでが限度でしょう。基本は-3~5dbくらいかかっていれば自然かと思います。

その他

この画像だと他にもパラメーターがいっぱいありますが、全部無視して構いません!
コンプに限ったことではないですが、よくわからない部分は無理して触る必要はありません。
基本的には上で説明したこと以外は「コンプ以外のパラメーター」ですのでわからなければ無視しましょう。

コンプを使う場面

コンプを使用する場面は、主に2種類あって、1つは音量差が激しくて揃えたいとき、もう2つはコンプが掛かった時の音質が欲しい時に使います。
音量差を揃えたい場合は想像がつくと思いますが、コンプが掛かった時の音質というのはちょっとイメージしにくいと思います。なので、基本的に、よくわからないうちは音質変化を求めてコンプを使うのは辞めておいたほうが無難です。

コンプを使うコツ

コンプを使うコツとしては、コンプを掛ける前とかけた後で差がなくなるように設定する事です。
なんか意味がわからない言葉だと思いますが、音量差を揃える目的の場合違和感なくレベルを揃えられれば成功ですよね?ですから極力不自然な音質の変化は無いほうが望ましいです。
つまりリダクションメーターだけふれていて耳で聞いても変化がわからないことが1つの正解なんです。
”変化がわからないことが正解”ということは明らかな変化があった場合やりすぎの可能性が高いということです。
こう考えると意外と簡単に思えませんか?

まとめ

コンプについてかなり雑にまとめてみましたが、変化がないように設定するといった考え方がわかれば案外簡単に扱えると思います。

今後は積極的な音質変化を伴う使い方や、おすすめの設定を紹介していければと思います。
でわでわ

コメント

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