【新人歌い手さん向け】カッコよく歌いやすいボカロ曲

HOW TO

先日のブログでカッコよく歌うのが難しいボカロ曲をご紹介させていただきました。
今回はその反対で、カッコようく歌いやすいボカロ曲を何曲かご紹介さて頂きたいと思います。
前回もそうですが、あくまで”カッコよく歌う”事を前提にしていいますのでご了承下さい。

※ちなみに歌うのが難しいボカロ曲の条件は

  1. イントロ無しで歌から始まる
  2. メロディーが極端に上下する
  3. 展開がなくメロディーが平坦
  4. リズムが複雑
  5. 歌詞を詰め込んでいる
  6. オケにコード感がない&ベースがルートから外れている

簡単なボカロ曲の条件

まずは、具体的な曲を紹介する前にどんな曲が歌いやすいのかを挙げていきたいと思います。
要は前回紹介した難しい曲の条件の逆の条件が歌いやすい曲になります。

イントロがあって歌に入りやすい曲

録音初心者にとってクリックに合わせて歌うのは少し難易度が高いです。
イントロがあればクリックを聞かなくてもリズムに乗れますし、入りの音程もバッチリです。

ここで注意したいのが、イントロ〜Aメロに入る際に転調orテンポが変わる曲もあることです。
そういった曲はある意味歌入りより難しいかもしれません。

メロディーが極端に上下せず、かつ平坦でない曲

なんかややこしい言葉になってしまいましたが、要は普通の曲です。
彼女とドライブするときに来るまで流しても引かれない、お母さんに聴かせても大丈夫な、そんなメロディーです。

わかりやすいリズムの曲

とりあえず8ビートか4つ打ちを選んでおけば間違いないです!

カッコよく歌いやすいボカロ曲の実例

それでは、次に具体例を紹介していきましょう。
前回も言いましたが、いい曲だとか、僕の好みとは一切関係ありませんのでお願いします。

メルト/ryo

ボカロ曲の代名詞。ここからボカロ文化は始まったと言っても過言ではない名曲です。
サビの音程は少々高いですが、全体的にとても歌いやすい曲です。
サビの「メールト・・・・」のところは、直前のブレイクと相まって非常にドラマティックな展開ですので、初心者でも雰囲気は出しやすいかと思います。
Bメロやサビ後半のリズムが「ハーフタイム」と呼ばれるテンポが半分になったようなノリのリズムになりますが、テンポ自体が変わるわけではないですしよくあるアレンジなのでそんなに難しいくはないと思います。

デリヘル呼んだら君が来た/ナナホシ管弦楽団

タイトルがあれですが初心者がカッコよく歌うには最高の曲です。

まずイントロのコードがサビとほぼ同じというのは歌いやすいポイントです。
特に複雑なリズムも無く、メロディーもいい感じの範囲で収まっている、さらには歌詞とメロのリンク具合も最高です。
オケの方も全体を通してシンプルなので歌いにくいポイントは特にないと思います。
さらに、合いの手やオブリガード、フェイク等”遊べる”ポイントがたくさんあるのでオリジナリティーも出しやすいと、歌い手さんにとったら最高の曲じゃないかと思います。
まぁ歌詞が若い婦女子にはちょっと「?」な部分もあるので…男性には強くおすすめします!

からくりピエロ/40㍍

この曲はメロディーや歌詞的には最高に歌いやすい曲だと思うのですが、リズムにちょっと癖があります。
「シャッフルビート」と呼ばれる、なんていうかハネてる曲なので、スキップができない方には少々難易度が高い曲になります。
あと、サビで転調するのですが非常にナチュラルなため、初心者の場合逆に意識しないほうが自然に歌えると思います。
全体としては音域も狭いし、リズムに乗れさえすればサマになる曲だと思います。

いかないで/想太

シンプルなメロ、リズムで非常に歌いやすい曲。
コードも一部の代替えコードを除いて基本的にずっと一緒なのでわかりやすい曲になっています。
この曲、比較的平坦なメロで展開もないのでカッコよく歌うのは結構難しいんじゃないの?
と思ってしまいますが、この曲のすごいところは曲テーマからして終始「気持ちを押し殺している曲」というところにあります。
「泣いちゃだめ...でもホントは言いたいよ 行かないで」
ボカロに歌わせるのを前提にある程度計算していると思うんですが、曲としてあまり感情的になる必要がない曲なんです。むしろ、少し棒読みくらいが丁度いい。
もちろん一周回れば、とても高度な技術が必要なんすが、初心者がぱっと歌うには丁度いいチープさが出るので結構おすすめします。

まとめ

さて、今回は僕の知っている範囲で少し紹介させていただきました。
もちろん、自分の好きな曲をどんどん歌っていくのが1番だとは思いますが、これから初めて録音をする方、何曲か録音してみたけど上手く行かないと思っている方、少しでも参考にしていただければ嬉しいです。