歌ってみたのMIXって何やってるの?

MIX

はじめまして。メルトミュージックスクールです。
歌ってみたをやっている方や、歌い手さんの歌を聴くのが好きな方は「MIX」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
今回はそんなMIXって何?ってことを簡単に解説していきたいと思います。

そもそもMIXって何?

まず、MIX(ミックス)って言葉自体歌ってみた界隈でしか通用しない言葉なんですよね。
正確にはMixing(ミキシング)といって、ギターだったりドラムだったり、個別にレコーディングされた音源全般を1つの音源にまとめる作業の事を指します。
ただ、ここで言うMIXっていうのは主に「カラオケとボーカルをあわせて1つの音源にまとめる」事を指します。
具体的には

  1. ノイズ処理
  2. ピッチ、タイミング補正
  3. ハモリ等生成
  4. エフェクト処理&バランス調整
  5. マスタリング(音圧調整)

人によって違いはありますが、大まかに以上の作業をやっていきます。

ノイズ処理

まずは歌のみの音源のノイズ処理を行います。料理で言えば野菜を洗ったり、肉の筋を切ったりといった下ごしらえのようなものです。
歌ってみたの場合、歌い手さんが自宅で録音をされた素材を使うことがほとんどなので、プロのようにスタジオで録音されたものに比べて環境音的なノイズはかなり多いです。ですから歌っていない無音部分などのを徹底的にカットしていきます。
またリップノイズやポップノイズなど、歌うときに発生しやすいノイズも可能な限り処理していき綺麗な音源を作ります。

ピッチ、タイミング補正

歌のピッチ修正とタイミング修正を行います。
限界はありますが、ぶっちゃけ少々音を外したりしている音源はなんとかなります。
歌ってみたではガチガチにピッチやタイミングを合わせていくほうが好まれる傾向にありますが、個人的には「ちょっとやりすぎかなー」と思うような処理もかなり見受けられます…
歌い手さんの中にはピッチ補正の上手いMIX師さんが良いMIX師というふうに思っている方も多いのである意味歌ってみたのMIXの中では最重要項目かもしれません。

ハモリ生成

歌い手さんの中にはハモリを自分で歌えない方もいるので、ハモリやコーラスといったものを作ります。
どうやって作るかと言えば、メインボーカルをコピーしてピッチを変えて作ります。
この作業は少しだけ音楽的な知識&センスが必要ですのでMIX師の好みが結構出ます。

エフェクト処理&バランス調整

やっとMIXっぽい事をやります。料理で言えば煮たり焼いたり味付けなんかのことです。
EQやコンプで音を整えたり、してカラオケと歌のバランスをとっていきます。
またエコーなどのエフェクトをかけて仕上げていきます。
ここまで来るとだいぶ”それっぽく”なってきます。

マスタリング(音圧調整)

ここで言うマスタリングは厳密に言えばマスタリングではないんですが、乱暴に言ってしまえば「動画サイトなどに上がっている他の歌ってみたと同じぐらいの音圧(音のデカさ)にする」ということをやっていきます。(内容はかなり細かい話になるのでまた別の機会に説明します)
料理で言えば盛り付けに相当します。

まとめ

かなりざっくりした説明ですがMIXってこんな事をやっています。地味で細かいことなんですがなんとなくわかっていただければ幸いです。
次は具体的なMIXのコツみたいなことを書いていければと思います。
でわでわ!