音痴の原因と対策〜音痴な人は話を聞けない人!?〜

  • 2018.08.02
音痴の原因と対策〜音痴な人は話を聞けない人!?〜

先日、友人3人と飲んだ後にカラオケに言った時の話。
そのうちの1人が強烈に音痴だったのです。歌と言うよりはお経のような、全く音の高い低いがない状態でした。

後日歌の講師の先生に音痴の治し方を聞いてみたところ、面白い話が聞けたので記事にして見ようかと思います。

音痴な人は話を聴けない人ってほんと?

音痴=人の話を聴けない人。
私自身初めて聞きましたが、先生に話を伺っていくと非常に納得できるこ回答が得られました。
歌を歌う(もしくは楽器を演奏する)事は常に周りの音と自分の音を聴いて相対的に音の高い低い、リズムなどを判断する作業です。
つまり、人の話を聴けない(聴かない)人はその能力が欠如していると言う事です。
音痴の人は実際の歌のレッスンでも、先生の話を全く聴いていない、もしくは聴いてる風だけど話が頭に入っていないそうです。

「人の話を遮って話し始める」
「話の腰を折って早々に結論を求める」

こんな人は要注意!

もちろん一概には言えないそうですが、この話を聞いた時、かなり確信をついているなぁと感じました。

ちなみに、単純に歌がヘタ、歌うための身体の使い方が出来てない人(楽器が演奏できるのに音痴な人など)は歌うための訓練をすれば意外と簡単に音痴は治るそうです。楽器が演奏できても本当に音痴な方は結構いるそうです。実際私の知り合いでもブラスバンドやっていたけど音痴、ギターが弾けるけど音痴という人は一定数います。
ですが「歌がヘタ」と「音痴」は全く別物という事です。

音痴≠歌が下手
ですから、原因も、解決方法も全く違います。音痴な人に通常のボイストレーニングをしても全く解決できません。

続いては今までに名古屋音楽館で治してきた実際の生徒さんを例に挙げてみましょう

1.オクターブの違いがわからない

歌が上手くなりたいとやってきた40代女性のKさん。
彼女の歌は全く音程が無く、全ての音が同じ音程でした。先生がピアノで鳴らした高いドと低いドの違いもわからなかったそうです。
彼女に行った事は、まず音を認識させるためにピアノにくっついて音程を認識させる訓練をしていきました。
耳で聴けないのであれば、身体で感じてもらおう、という事です。
ピアノに背中をくっつけてみたり、時には頭を直接ピアノにつけたりしてレッスンしていきました。
先生曰く、音を認識する力が低下していると、いくら耳で聴いても正しく音を認識する事はなかなか難しいそうです。
ですから、身体に直接響かせて音を認識してもらう事が効果的だという事でした。

2.周りに合わせて歌えない

合唱など人と一緒に歌う事が出来なかった30代女性のMさん。
また自分の知っている歌は歌えるけど、初めて聴いた曲や、カラオケでキーを変えたりすると歌えないそうです。

こういった方は意外と多くて、一見すると音痴ではないようですが、キーやテンポを変えたり、複数で歌う事は全く出来ないといった感じです。
こういう人は自分が覚えた事をそのまま歌っているだけで、演奏の音を聴いて歌ったり、何かに合わせて歌っているわけではない事が多いです。
彼女には、とにかく周りの音を聞く訓練をしていきました。
例えば、右側から何が聞こえる?…パトカーの音?
のように音楽と全然関係ないことも積極的に行っていきます。
このように、それぞれにあった「音を聴く訓練」をしていくと、徐々に音痴も改善していくそうです。

音痴は治る!

結局は、音痴の原因や解決方法は人それぞれですが、細かいテクニックより、まずは「周りの音を聴く」という事が何より重要だという事です。音痴を治すには音楽的なアプローチ(所謂ボイストレーニング)よりも、まずは周りの音を聴くといったカウンセリングのようなアプローチが必要です。
曰く、音を聴く機能は鍛えないとドンドン退化してしまうそうなので、まずはしっかりと人の話を聴くことを心がけると解決に向かうかもぢれません。

「音痴な人は話を聞けない人」
そう考えると解決方法も自ずと見えてくるような気がしました。

カテゴリの最新記事