ファゴットリード製作《後編》

ファゴットリード製作《後編》

今回も前回に引き続き「ファゴット」のリード作りを見学させて頂きました。

「ファゴット」のリード作り前半→

右:Fg講師.柄澤先生
左:生徒の廣田さん

さて、前回は材料を大まかな形に形成したところで、乾燥の為に一時中断。
今回はその続きになります。

□製作(続き)
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今回は根本を形成して糸を巻きつける作業です。

前回巻きつけた針金をさらにきつく巻いていきます。

そして針金を適切な長さにカット!
一番下だけ短くなっているのは、この後糸を巻き込んでいく為に短くしてあります。

そして、固定の為にセメダインを塗り込んでいきます。
(密室でやっていたので、さすがに窓を開けました…何故か先生は平気みたいです(笑))

そして根元に糸を巻きつけていきます。この時はかなり力を入れてやっていました。

先ずは針金の部分を隠すように巻いて

だんだんと丸くしていきます。

余談ですが、この糸の色は何でもいいそうで、先生はピンクがお気に入りだとか。
びっくりしたのは、黒い糸を使っている人は見たことないらしいです。
カラフルな方がテンションが上がるみたいで、黒はテンションが下がると言っていました。

続いて、必殺セメダイン!豪快に指で塗っていきます。
ここで糸を固めていきます。

そしてひとまず形になりました。

本来はここで更に乾燥をさせてから、この専用の機械でリードの頭をカットします。

この後、リードを削り込んで、完成…なんですが、実はここからの削り込みの作業がリード作りの本番だそうで、吹いては削ってを繰り返して自分好みに仕上げていくそう。
その作業に、大体一週間くらいかかるみたいで、しかもせっかく作ったリードが全然だめで捨ててしまうことも多々あるそうです。
5本作って1本当たりが出来ればいい方だそうです。

柄澤先生がおっしゃっていましたが、ファゴット奏者にとってリードはとても大切なもので

「1日9時間練習するなら、そのうち6時間はリードに費やせ!」

というのが柄澤先生のお師匠さんの言葉だそうです。

うーん、深いですね。
ファゴット奏者にとってリードは生命線なんですね。

□あとがき
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さて、2回に渡ってファゴットのリード製作を紹介しましたが、難しそうですが意外と楽しそうでしたね。

ファゴットというどちらかといえばマイナーな楽器ですが、その音は大変魅力的で素晴らしい物です。
皆さんも一度、ファゴットの音に触れてみてください。

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